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聖書

キリスト教の聖書に登場する牢獄もあるフィリピの遺跡

フィリピはギリシャの北東に位置している、東マケドニアの古代都市です。軍事上、交易上の必要を満たすため、紀元前356年にアレキサンダー大王の父フィリッポス二世によって創建されました。現在フィリピの遺跡は廃墟になっていますが、遺跡の中をエグナティア街道が通っています。
テッサロニキからカヴェラまでバスで2時間程度走りそれから乗り換えて30分ほどかかります。

 

遺跡はローマ時代のものが中心で、その広さに驚くことでしょう。その中には彫像を見ることができます。どっしりとした彫像の中にも優れた彫刻を見ることができます。古代フィリピでは街の広場のことを「アゴラ」と読んでいました。多くの店が軒を連ねていたことでしょう。そこでは多くの人が哲学を語り合ったり、討論したりしたそうです。

 

またフィリピの遺跡にはヘレニズム文化時代に建てられた円形劇場があります。その中心に立ってみると分かるように、声が大きく響き、中心に立つ役者の声が観客に届くようになっています。古代の人たちが頭が良く、よく計算して建てていたか実感することができるでしょう。また聖書に出てくる使徒パウロが投獄された牢獄も残っています。

 

遺跡ではキリスト教時代のバシリカ跡も見ることができます。バシリカとはローマ時代の建造物で教会として、また裁判所や集会所、あるいは商業など私的に使われていました。柱廊もしっかりと残っているので見応えがあります。フィリピの遺跡は廃墟とはいえ、古代ローマ時代の人々の暮らしが垣間見える場所で単に建物や像が一つポツンと残っているところではありません。街としての広さも感じることができる貴重な遺跡です。かつて世界帝国を成したギリシャの人々は神々への恐れも強く、遺跡の中で神殿として用いられていたような建物や標識を見つけることもできます。
今は人がいなくても、ここには昔人が住んでおり、賑やかに生活していたかと思うと昔の人々に暮らしに思いを馳せたくなります。