モツィアのフェニキア遺跡

紀元前の古代、地中海で勇名を轟かせていたフェニキア人たちの移籍を、イタリア・シチリア島で見学できます。
遺跡は、シチリア島西端、東の沖に浮かぶグランデ島とシチリア島の間にあるサンパンタレオ島にあります。

 

島にある遺跡はモツィアのフェニキア遺跡と呼ばれており、現在では歴史遺産として大切に保存されています。
古代の地中海世界の海の覇権を握ったカルタゴ人(フェニキア)にとって、小さな島であるモツィアはシチリアに至る重要な前哨基地でした。
古代の記録によるとカルタゴ船が往来し、すでに塩を産出していたと伝えられています。

島はわずか40ヘクタールほどの広さしかなく、1時間~3時間ほどで島内を見て回れます。
島には、緑豊かなオリーブ畑が広がっていて、オリーブ畑が途切れると幾つかの遺跡があります。

 

ローマとの3次にわたる戦争により、滅ぼされたカルタゴの貴重な遺跡の発掘後が保存されており、残骸となった城壁ブロック、モザイク模様の床が印象的な住宅跡などがあり、カルタゴ人たちが持っていた高度な建築技術や文化・芸術を目の当たりにできるうってつけの場所です。

島にあるホイタッカー博物館には、発掘された紀元前5世紀頃の凛々しい姿をした若者像、取っ手のあるギリシャのアンフォラをはじめとする様々な壺に加えて、古代に魔除けとして使われていたと考えられる笑顔の仮面など、古代フェニキアの発展を思わせる文化財が所狭しと並んでいます。

 

第1次ポエニ戦争の終結により、カルタゴはシチリアから撤退した際に、この島の領有権も同時に放棄されたと考えられます。
現在のモツィアは、オリーブ畑が広がるのんびりとした風景が広がる農村といった趣です。

モツィアのフェニキア遺跡を訪れるには、シチリア島にある「トラパニの塩」博物館前にある港から船で移動します。

かつて地中海を覇権を握る国家として自由に海を行き来し、貿易を行っていたフェニキア人たちが見ていた風景とほとんど変わらないであろう風景を楽しめます。